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無題

ブラウザ検索で流れ着き感想読ましてもらいました。
自分が気付かないまた、注目してなかった点が沢山あり面白かったです。
3人(美琴、一通、浜面)の心情の対比が分かりやすくてgood!
参考になりましたb
Re:無題
  • ひらいつき
  • (2016/09/20 22:11)
返信遅くなってしまいすみません!
読んで頂いてありがとうございました。思うままに書かせてもらってるのですがそう言ってもらえて凄く嬉しいです。ありがとうございます!

新約15巻


 前回波乱を呼んだ上里くんの話から引き続き、
次はまさかの義妹の乱入というであらすじで読者の(私の)肝を冷やした新約15巻
読了しましたので感想を書いて行きます!
以下ネタバレ注意です

 それでは今までのようにあらすじをガサーーッとまとめていきたいところなのですが
すいません少々私生活の方が忙しくなってしまったため今回はあらすじなしです…
自分がじっくり確認しながら読み込む為にも書きたかったのですが…申し訳ないです。

 ひとまず上里の義妹サロメが乱入して来たこの15巻、序盤から中盤にかけての学校生活のテンションが読んでいて疲れてしまいそれまではあまり良い感想はもてなかったのですが、終盤にかけての怒濤の展開は大変に熱く面白くそして王道の禁書らしいといえるような展開を見せてくれ、読後感の満足度はかなりの巻でした!
 
 狂人狂人と連呼されるサロメが敵なのかと思えば協力関係にあった上里が敵なのかと思えば実は黒幕はアイツ!他にも色々なキャラに新たな動きが見られ、二転三転の急展開を見せてくれて大変に面白かったです。

 今まで王道を外した展開や設定を逆手に取った展開などで何度も意表をついてくるような話が続いていたとある魔術の禁書目録。それが今回の終盤でギュッと王道の、そして旧約の頃のような禁書らしい!というような雰囲気に一気に纏まっていたような気がしました。

 正直「聖域」の破壊と銘打って今まで積み重ねて来たものや、絶対の安全地帯や、お約束と言えるような展開をことごとく壊して来た近頃の禁書で、やはり読んでいて不安や寂しさなどを自分で想っていたよりも感じていたのかもしれません。最後の様々なキャラクターたちが各々の目的の為に立ち上がるシーンや何でもないいつもの日常が帰って来たシーンに想像以上に胸にくるものを感じてしまいました。
 
 今まで散々好き勝手やって聖域の破壊とやらを進めて来たくせに終盤の展開だけで今までの新約をこんなにギュッと詰め込んで読者に「それでもやっぱりこの作品は禁書だ!」っと言わせてみせた。安心させて感動させてみせたというのは本当に自分でも読んでいて何が起きたのかよく分からないのですが、とにかく感動の一言でした…

 あとがきでもかまちーが「今まで積み重ねて来たものをプラスに働かせて面白いものをつくりたい。」との旨を書いていて、もしコレを狙ってきちんと書いていたんだとしたら本当にとんでもないなと思いました…作者としてなにが凝り固まらせたくない設定で、なにが積み重ねて来た大事なものかをしっかり把握して今回で昇華させてくれたのでしょうか…少なくとも私もずっとこの作品を追いかけているヤツですけれど、その読んで来た積み重ねの上で「設定が壊れていくのは怖い」と散々怯え不満を持ちけれど最後には「あ、いつもの禁書だ!」と感無量にさせてくれて、上手く言えないのですがこんなにも一個の作品を追っていて良かったと思った事はそうそうないです

 絶対こんな不安な目になんて遭わない方がいいに決まっているでしょうに何故か不安な目にあってからの方がカタルシスが大きくなってしまうこの矛盾はなんなんでしょうね。
 また不安不安といっていますがそれでも安心して禁書らしさというものを改めて噛み締めた後でいざ思い返せば…「そうか…不安だったんだな。」といきなりの実感を得ているだけで、今までの既刊も楽しめてはいましたので本当に上手くやっていたんだなとちょっとおののいています。

 そして一体何が凝り固まらせたくない設定だったのか。今回破壊された聖域は一体何だったのか。王道の展開もやりつつ裏ではあるキャラクターの足場を確実に崩し、あるキャラクターの変化を如実に浮き彫りにていたのも恐ろしいです。

 そうはいっても中盤の怠さは見過ごさないので!とっても面白くってなんだか禁書目録という作品に改めて向き合いたくなるレベルでハートを揺さぶって来た今巻ですが大絶賛はしきれない!という厳しい目で!少々中途半端さがありますがこちらを私個人の感想とさせていただきます。

 前巻も日常描写が読みにくいという感想を持ったのですが前巻に引き続き今回も非日常よりもむしろ日常の方が歪んでいるという要素がありましたのでやはりその書き方も引き続いていたのかなと思います。コレもあとがきですが上里勢力たちの薄っぺらさは「上条さんと中身は殆ど同じなのにキャラの積み重ねというものがいかに強大なものか。それによってどこまで読者に与えるイメージが変わってしまうか」ということを試みていたためある種確信犯だったようですし。

 そして上里くんの話は14巻で一段落ついたものと思っていたのですがそんなことはなく、この15巻は上里くんの怪しげなハーレムに対して義妹という存在が出て来てさらに言及して切り込んでいき、上里くんの悩みも更に補完されていく。そして最後に向き合い、昇華される!というまさに14巻の続きの話でした。

 それでは以下はキャラごとに今回の感想を書いて行きます。



 
●上里翔流の義妹・狂人去鳴(サロメ)
 
 まずはやはりあらすじで肝を冷やさせてくれたまさかの義妹サロメ。
正直あらすじで次は義妹です!!と発表された時は「勘弁してくれ…」と頭を抱えそうになったのですが、読んでみると上里くんを慕いながらも他の女の子たちとは違う目線で、ハーレムに染まらずにそれでも上里くんの事を想うという確かにメッタメタですけど義妹ならではの立ち位置で面白かったです。
 前回もずらっと並んでる女の子たちを見て頭を抱えたけれどいざ読んだらちゃんとしてて手のひらを返したという同じような感想を言っているのでこういうところも前回に引き続きという感じですね。
 というよりも最近やっぱりメタ要素が多いというか作品ではなく最近の流行やラノベそのものにメタを張ってそれを活用して意表をつくというのが多いですね!ちゃんとやってくれてるから良いんですけどあんまりこういうリアル世界の事を察してしまうメタは読む前に一瞬醒めちゃうので乱用はして欲しくないんですけどね。

 そしてこの子について一番面白いのはやはり「自他ともに狂人というレッテルを認めているくせに、一番冷静に周りを見れている」というキャラクター像です。

 サロメ自身も慕う兄の為に自分の身体すらも神の供物にしてしまうという異常過ぎる行動をとっていますがそれでもこの子だけが唯一上里勢力に対して真っ向から異を唱えその関係を壊す為に動いていました。
 「上里翔流を狂わせているのは上条当麻でも魔神でもない。」
 「自己責任って言葉さえ投げ捨てて年中無休で発情してる馬鹿ども」
などぶっちゃけていうとまっとうな正論が何故か狂人のはずのサロメから発されるという大変面白い構図でした。

 狂人を自称するからこそ普通の大切さを理解して兄を慕うサロメと、普通を自称して自分に何の自信も持っていないくせに人を狂わせていく上里というなんとも不思議な兄と義妹です。

 さらに上条さんに兄の上里のことについてつつかれている時のサロメは普通の女の子の様で大変可愛らしいです。

 そして今回は普通という概念や集団といったものがテーマの1つとなっているので青髪ピアスを筆頭とした「いつものクラスメイトたち」にも異変が現れます。クラスメイトたちが人数という数の暴力・空気の暴力の隣片を見せますが、そこに対しても空気を読まない狂人としてサロメが真っ向から異を唱えます。(ユリ熊嵐かな?)やめろ

 俯瞰した視点で見てみると、周りから浮いている理解出来ない狂人と、周りと同調し切った怪しげな集団。いったいどちらがおかしいのか最早分からない。何が正しいのかも最早分からない。という面白い視点で読む事が出来ました。

 そうしてもしかしたらサロメが一番正しいのではないか?一番まともなのではないか?という思いを持たせるような書き方をするくせに上条さんのフードの中で自分の臓物をクチャクチャと破壊し続けるという掛け値なしにネジの外れた行動もさせ、まともな人間には絶対にさせなかったのは本当にニクいです。
  かまちーの言葉を借りると、やはりサロメはまともとかではなくメンタルが強いと言った方が良いのでしょうね。
 
 行動に規則性が無いから狂人なのではなく、個人にしか分からないルールを曲げないからこその狂人。
 そんな子が、「狂人」という看板の存在が、ただ理解不能な存在として描かれるだけでなく甘ったるい集団の中で安心感を発揮してくれる存在として非情に斬新でとても魅力的な描かれ方をしていました。



●「平凡」な高校生上里翔流

 前回に引き続き今回でも大きく取り上げられた上里くん。意図的なものでしたが前回で掘り下げも無く薄っぺらな印象を拭えないまま一度上条さんと激突し、その後の今回で上里翔流という人物について改めて本格的に掘り下げられる事となりました。

 一番に届かないと分かっていても裏技に頼るのは真っ平ごめんで、でも正攻法で真正面から一番をとれない自分はやっぱり嫌で。
 頭の中で一番というモンスターをつくって勝手に対抗心を燃やしている。
 棚から牡丹餅なんて信じられない。幸福に理由や正当性を求めて納得出来ないと拒絶してしまう。

 そんな潔癖性で自己評価の低い思いが対人関係に凝縮しているのが上里翔流という人物でした。この潔癖性という表現の仕方はとても好きです。細かくて頭が固くて大真面目でこだわりの強い。そんな上里くんの性格が凝縮しているようです。

 上条さんは前回で「平凡」というのは困っている人がいたらそれだけで手を差し伸べられるような存在の事だ。と答えていましたが上里くんにとっては「平凡」というものは自虐性の強い言葉ですね。

 きっと平凡という肩書きにコンプレックスを抱いて来たであろう上里くんが異常であるサロメに尊敬されているというのは改めて面白いです。
 コレは推測ですけれどきっと上里くんも平凡という自虐意識の中で異常であるサロメに一種の憧れを持ってもいたんじゃないかなぁとも思います。この兄妹はお互い憧れて尊敬し合っていたんじゃないかな。
 
 上里くんにしてみればサロメは異常で、サロメにしてみれば上里くんは異常で。


 なんだか何が普通なのかがゲシュタルト崩壊しそうです。

 またこの話の中で秋川さんが上里くんの憧れの例になっていたのも面白いですね。
彼女は普通がゲシュタルト崩壊するこの巻の中でまさに完膚なきまでに普通な女の子という存在でありちょっぴり空回り気味の承認欲求を持った女の子ですがそんな子に対して本人が自覚していないであろうところに上里くんが個性を見いだして尊敬の念を浮かべていました。
 そういうところがきっと彼の特別なところなんだろうなと思います。
 
 人の個性なんて人それぞれで、特別な事なんてもしかしたら自分でも気づいていないほんの些細な事が端から見たら特別だったりするのかもしれない。
 しかしそんな視点を、上里くんは自分にだけは向ける事が出来ませんでした。

 そうして、自虐的で潔癖性な思いを抱えたままそれでも数多の女の子たちに囲まれて上条さんとサロメと衝突する上里くん。

 この巻で上里勢力の狂いっぷりも補完がされていました。
前回だけでは女の子たちが自分を慕ってて怖い。というだけで具体的にどう怖いのかが全く分かりませんでしたが上里くんのために山のように女の子たちが自己犠牲をして積み重なっていく様は壮観でした!
 私は基本的に自己犠牲は嫌いなのですがだからこそ「異常」として女の子たちがバカスカと自己犠牲して倒れていくというのはテンション上がります。
 そりゃあこんだけやられたら対人関係にも悩むわ。という説得力です。

 そして、これだけやった上でそれでも、この巻のラストで上里くんは自分を取り巻いている人間関係について答えを見いだしました。

 上里くんの決意のシーンは読んでいて本当に胸が熱くなる思いでした…
前回いきなり現れて掘り下げも無いまま読者も知らないのにいきなり人間関係の悩みをぶちまけられてもどうしよう…という感じだった筈なのですがこの14、15の2巻で鮮やかに書き切ってくれました!!

 自分に自信なんて持てなくて。
 何でこんなにも沢山の人が自分を慕ってくれているのかが分からなくて。
 人間関係が全て偽物だったとしたら怖くて。
 それでも誰かを見捨てる事が出来なくて。

 そうしてずっとずっと悩んでいた上里くんが右手が無くなってはじめて最初から答えなんて目の前にあった、自分を慕ってくれた彼女たちを絶対に見捨てない!と新たに決意するシーンは本当に熱かったです…
 初登場の時点で「メタ臭い」「禁書らしくない」「掘り下げも無く愛着も特にない」と言う印象のあった上里くんでまさに「禁書らしい!!!」というようなシーンを鮮やかに書いてみせてくれたのはもう本当に脱帽の一言です。

 今までの不信感をチャラどころか三倍にして返してくれるほどの収束感と高揚感でした。

 そうして右手を失い自分の決意を新たに固めたところで、もう一度今までずっと忌み嫌っていた自分の一部であるあの右手と向き合う覚悟を決めた上里くん。

 今後の唯一ちゃんとの決戦が本当に楽しみです!





●最早誰にも理解も真似も出来ない彼女だけのロマン、スーパー唯一

 今回の黒幕はまさかの前回で新たな指標を手にいれた木原唯一でした!
行間でもちょこちょこ出ていましたが流石に前回決意して即今回で大きく動いては来ないだろうと踏んでいたので少々驚きました。
 ですので今回はあらすじと導入でサロメ→中盤で上里→そして黒幕は唯一という二転三転の、ほんとうに誰が敵で誰が味方なのかが全く分からないという展開でした。(味方の中からも一人不穏な動きを見せる子もいたため、まさしく一体誰が正常なのか…という不安感にかられてしまいます)

 そして今回で彼女は科学者としてのロマンだけでなく、復讐者としてのロマンをも掲げるようになりました。
 ロマンというものを「自分が美しいと感じるもの。」言ってしまえば自己満足とするならば、復讐という行動は本当に相性がいいですね。
 
 今までは科学者として脳幹先生とともにロマンを追い求めてきましたが、復讐者としてのロマンは最早先生にすら理解されない。善悪で言えば悪で、好悪でいっても悪。自分の道を無様だと笑い、目的の為に主義も捨てる。それでもそれすらも私にとってはロマンであるのではないかという道を見いだし始めました。

 いやぁ「自分の目的に没頭する科学者」っていうのはただでさえ熱いキャラですけれどそこに「自分の目的に没頭する復讐者」という属性をロマンという単語でこうも上手く組み合わせてみせるか…と感動です。科学者と復讐者の両立の上手さとドッキングの絶妙さにはほんとに感心です…

 しかしそうした行動をしておいて、それでも。御坂美琴がA.A.A.に接触した際には科学者も復讐者も全てかなぐり捨て「木原唯一」個人を最優先して「先生の残したものに触るな!!」と激昂を見せてくるところがかまちーらしくてニクい…

 今回木原唯一が獲得した能力もまさに今までの魔神編全てを集約した集大成!という感じで熱いですね。サンプル=ショゴスまでは予想していましたがまさかの11巻の迷彩技術やサンジェルマンウィルス、理想送りにのまれた魔人たち、そして上里翔流の理想送りという圧倒的な心躍る大盤振る舞いのフルコースっぷりでした。ほんとに、この木原唯一こそが新約のラスボスとして決定したのではないかな?と感じてしまうほどの集大成・スーパー唯一!

 魔神編の敵たちを全て集約してくれましたがこれも積み重ねの昇華というか…追いかけて読んでいて、良かったなぁ…と思ってしまいました。

 そして旧約から、初期の初期からのラスボス。アレイスター・クロウリー。

 唯一とアレイスターの微妙すぎる関係も大変好きです。
 お前らは昼ドラの三角関係か?と言いたくなるような愛憎模様で、木原唯一はアレイスターこそが真の復讐対象であるにも関わらず、アレイスターは先生の友人で他でもない先生が命をかけた存在。
 アレイスターは木原唯一に憎悪を抱かれていることも、自分が元凶である事も把握しながらも「いつでも受けて立つ」「お前が役割を果たさないと、散っていった彼があまりにも無惨だ」と言い放つ。

 そんな2人が今後歪な協力関係の上で行動していくのかと思うと大変に心が躍ります。そして脳幹先生が最強思い出ヒロインすぎる。
 ここまで影響力の強い存在、最早もし普通に人間だったら作品としてバランスが傾倒しすぎて扱いきれねーよ!!存在感が重すぎるわ!!と震えるのですがまさかの犬っていう…犬ってお前…

 犬という存在感は今まででも充分科学者という属性にユーモアと斬新さを加えた最高の設定でしたがここにきてユーモアで存在感の軽減をしてみせるというバランサーの役割まで発揮してくるとは…鎌池和馬…本当に凄い…

 もうアレイスターに対しては何回手のひら返したのか分からなくて手首がボロボロなのですがそれでもこいつも、前回まさかの絶叫をみせてこのままメンタルがやられたらどうしようかという心配を杞憂にして吹っ飛ばしてくれました。
 そもそもあれで精神崩壊なんてしたらそれこそ本当に脳幹先生にあわせる顔が無さ過ぎますからね。実を言うとあのまま衰弱していって自棄になりかけたところを誰も見捨てないと宣言する上条さんが救うのかな?とか思ったりもしてたのですがそんな訳無く!アレイスターは誰かに救われるようなタマなんかじゃねーぞ!むしろもう戻れないのは覚悟したし、いっそう全力で私がやるぞ私が救うぞ見てろよアバズレ!なスタンスで来てくれて最高ですね。それでこそ応援しがいがあるってモノです!

 幸福な世界の為にあらゆるものを犠牲にして、そしてついには尊敬する友人まで失い、ようやくの自覚と改めての決意を手に入れたアレイスター。もう戻れないと宣言し煙にまくのももう終わり。ローラに向かって「アバズレ」と宣戦布告をしてみせる。

 アレイスターと木原唯一。誰の理解も求めない理想を掲げるこの二人の動向に目が離せません。
 

 (そしてアレイスターが宣戦布告をしたということで…禁書目録もしかしてかなり終盤にさしかかってる????という恐ろしすぎる予感に震えが止まらないです…禁書がなくなったらどうしたらいいのか本気で分からないので考えたくない…)





●御坂美琴と浜面仕の「今まで」から得た「これから」

 今回はあくまでメインはサロメ・上里翔流・木原唯一がメインで行動していた巻ですが、もう1つの裏テーマが旧約からのメインキャラたちの今までの積み重ねに対する答えだったのでは無いでしょうか。
 というよりも今回のテーマはおそらく「普通」と「積み重ね」の2つなのではないかな?あとはあとがきでいうように「贄」で。

 上条勢力として今回サロメがちょっかいをかけたのが浜面仕上・御坂美琴・一方通行というまさに今までずっと禁書目録という作品のなかで第一線で活躍して来てくれた子たちでした。

 中でも浜面仕上と御坂美琴の望む今後の方向性がまさに真逆でなんだか感慨深いというか感傷に浸りたくなってしまいます…一方通行に関しては今回だけではアイドルネタで「偶像でアイカツしてる場合じゃねーぞ!」というツッコミしかできないのですがまぁほぼ間違いなく一方通行も今後何かしらイベントがあると思うのでその時に…今回は浜面と美琴の話を重点的にさせてもらいます。(一方通行の名前もほぼ間違いなく公開されるフラグがたっているので怖い…本当に怖い…めっちゃ怖い無理…緊張する…ていうか禁書が終盤なのかもしれないのが怖い…)



 ・まずは現状と依存の肯定の浜面仕上
 
「周りからチヤホヤして欲しくて、誰彼かまわず注目してくれなくっちゃぁ『自分』なんてものを保てない。」
「でも『自分』なんてどうでもいい」
無能力者で、彼個人の価値はほんとうに誰にも認識されないものかもしれないけれど。
逆に言えばどんなことが起きても特別にならない。道を踏み外さない。そうして自分で自分を肯定出来るようになった

 これがこの新約15巻で得られた浜面仕上げの「答え」でした。
 
 もうなんだか何度でも言いますけどずっっっっとこのシリーズを追って来たんです…そしてそのキャラクターが今までの経験を経てこう変わったのだと言う答え合わせが見れるとは思いもしませんでした。
 そしてその答え合わせ第1号が、全然だめで、何の個性も無くて、そこだけは今までと何も変わらないけれど、それで良いんだって笑えるようになった。そこが違う。それだけで今までと全然違う。そんな感慨深さと安心感、一抹の寂しさを感じさせてくれる、なんだか新たな旅立ちを見守る親のような気分にさせてくれる浜面仕上でした…

 本当に感慨深くてたまらないですね…今SS1や15巻を読んだらそれだけで泣いちゃうかもしれません。

 スキルアウトを率いて暴れて、死体を灰にして項垂れて、一緒に生き残ろうと滝壺とキスをして。

 そうした道のりをへて、浜面仕上が「俺は俺のままで良い」と確信した。肯定し、停滞した。

 もちろん浜面が誰かから賛辞を浴びるようになった訳でもなく、立派なすばらしい人間になったワケでもありません。むしろダメなままで、アイテムの子たちにくっついてるだけで、そこが変わってないのにそれでいいと言うなんて、見方を変えれば諦めてしまって妥協と依存に落ち着いているようにも見えてしまうのも最高です…

 そこだって本人はしっかり自覚しています。

 手放しで褒められるような答えではない。立派な人間になれたわけでもない。どこまで行っても自分は格好のつかない浜面仕上のままで、それでもそれで良いと思えるような道のりを今までの「とある魔術の禁書目録」で歩んで来たのかと思うと本気で涙腺がやられそうです…

 ダメでも、みっともなくても、それでも自分は「最強」である。

 これが浜面仕上が胸を張って言えるようになった主張です。ほんとうに、こんなことを言われたら精神面では最早負かせられない…最強です…!

 この浜面の意見は潔癖性の上里くんや今までを拒絶した美琴ちゃんとも上手い具合に対比が出来ますし、いろんな子たちの悩みや主張や価値観が垣間見れて本当に楽しくて感慨深くて最高です。



●次に現状の否定と変化への恐怖の御坂美琴

「もしかして私、成長の方向を間違えた……?」
あの少年の隣を歩きたいのなら、こちらに進んではならない。
絶対に。絶対に。絶対に。
ならばそのまま今まで通りの行き止まりに戻るのか?
「閉塞なんてどこにも無い!『可能性』はどこにでもある!まだまだ、私の前にはまだまだ!」

なら、何であの人から逃げるように立ち去ったの?
 
 御坂美琴ーーーーーーーー!!
今回の美琴の心理描写は読んでいて本当にしんどかったです…
はいむら先生もサイトでいっていましたが表向きはサロメたちがメインですが美琴が今回の裏のメインキャラクターでした。ただ今回の美琴はメインにくるよりも裏の扱いの方が恐ろしさがあったので表紙はサロメで嬉しかったです。

 今までに対する答え合わせ第2号、常盤台のエースであり学園都市の第三位、しかし望んでいる場所には立てないと確信した御坂美琴でした。
 一人目の浜面とほぼ真逆、浜面が経験から「これで良い」というようになったのに対して美琴が「このままじゃダメだ」と苦しむようになったというのは嫌が応にも対比してしまいしんどいです…
 
 今までずっと美琴は蚊帳の外で、事件の本題には触れられず、新約に入って上条さんの隣を歩こうと努力をはじめたら更にそれが露骨になってしまって、本当に「上条さんの隣にいられない」という事は彼女がずっと抱えていた悩みでした。

 そのことについて13巻で自覚し向き合うようになり、そしてこの15巻にて一線を超える事となりました。

 正直美琴がずっとずっと悩んでいたのは私も知っていますし、だからこそ今回で新たな道へと踏み出そうとした事に対して反対は出来ないです…だってそりゃ悩むし、ずっと美琴が上条さんの背中を追いかけていたのを私もずっと見ていましたし、10代の女の子にとっての恋愛感情がどれだけ莫大なものかなんて想像がつかないし、そもそもこの子はレベル1から努力して5になったほどの努力家で 、負けず嫌いで、勇ましい、そんな子なんですから。
 だからこそそんな子が今までの経験を経て「このままは嫌だ。どうにかしたい」と願った事は絶対に反対出来ないです。

 そしてようやく新たな可能性をつかみ取ったのに、何故かそこまでして近づきたかった筈の人から最後に逃げ出してしまった。という心理状態はたまらなくゾクゾクすると同時に本当に心が抉られそうです…

 また美琴が兵器に手を出したその直前に、肝心の上条さん本人が「安易な暴力に頼るな。それがお前の強さではない。」と踏みとどまっているというのもあまりにも皮肉すぎて作者本気か??と震えます

 闇堕ちといわれていますが、まだ今回では「今まで通りはやめる」という答えをだし、彼女自身も思い悩んで苦しんでいる真っ最中なので闇堕ちと表現するのは早計というかちょっと違うかなとは思うのですが。
 かまちーの事はかなり信頼しているので悩み苦しみながらも前に進みたいと願った美琴が苦しんで終わりなんて事だけは絶対にないと思っているのと、現状を打破して前に進むということをここまで丁寧に、そしてその決断に要する恐怖と決意の大きさをここまで痛烈に書いておいてそれでも前へ進ませてみせたというだけでもうかまちーには尊敬の念すら浮かんじゃうのですが、おそらくこれから更にもう1段階昇華イベントがある事を思うとたまらなくなりそうです。

 そして美琴の強化にA.A.A. が用いられたというのも最高に熱いです!
A.A.A.で美琴強化はいくつか予想が上がっていたような気がしますが、今回はまさにど真ん中で!科学の中では最高のエレクトロマスターであり電子の申し子である彼女。そんな彼女が魔術サイドに対して劣等感を募らせたそのピークに魔術を殲滅する為につくられた科学技術の結晶と出会うというシチュエーションの美しさは最高です。

 またその兵器をつくったのがよりにもよって木原脳幹という因果関係も美しすぎて怖いです。
ロマンの探求者たる彼が空の上で「これ使って前にどんどん進みたまえ^^」と後押し全肯定しているかのようです。
 木原脳幹という存在は善悪の頓着は無くひたすらに前に進むロマンチストを全肯定する存在だと思っているので…ロマンチスト絶対応援するマンのつくった魔術殲滅化学兵器に出会い、そしてその兵器でよりにもよって木原唯一がぶっ飛ばされるという…なんなんだこれは…アレイスターの脅威にもなっているし…どういうことだよもう…ピースのハマり方が綺麗すぎて恐ろしいです…

 唯一ちゃんとアレイスターの脅威は今上里翔流と御坂美琴の2名となっていますが、どちらがどちらとぶつかるのか…上里くんの事情を考えると唯一ちゃんは上里くんかなと思うのですが美琴と唯一ちゃんのキャットファイト…「先生の遺産を勝手に使うな!」「あの馬鹿に近づくな!」というような女同士の戦いも見てみたい気がする…

 もう15巻の時点で上条当麻に口移しをしようとした木原唯一を御坂美琴が木原脳幹の兵器で焼き払うという耽美でドロッドロで綺麗にハマりすぎた戦いを繰り広げてはくれたんですがね。

 そして木原唯一を焼き払った後に美琴が唯一の安否を全く気に留めていないというのも闇堕ちまではいかないにしてもかなりの末期感がありますね…今までの彼女は誰かと戦うにしても命なんてとりはしないし敵の事を気遣うという事までする子でした。それなのにもう頭の中は自分の新たな可能性と恐怖と疑問しかなく人の事など気遣う状態ではありません。

 もしあのまま唯一が死んでいたらと思うと本当に後戻りが出来無くなってしまうところだった。というか唯一じゃなければ確実に人を殺していましたのでゾッとしますしそんな事にも気がつけなくなっている。

 この第15巻で決定的に足を踏み外した、とある魔術の禁書目録の看板とも言えるほどのメインキャラであり旧約のまさに第一巻から活躍してきた彼女。そんな彼女が「このままは嫌だ」と言ったという事実。
 今後一体どうなるのか本当にハラハラすると同時に次の巻が待ち遠しくて待ち遠しくてたまりません。





●実 家 の よ う な 安 心 感
お ま た せ

  浜面と美琴が愛しさと切なさと心強さと…といった感じの中でひとり燦然と平常運転な学園都市第一位・一方通行!

 全編通して日常も平凡もおなじみのキャラたちも不穏で、どこを見渡しても不安感の漂っていたこの新約15巻で完全に狙ってるだろ!!って感じの圧倒的普段通り!完全に偶像ネタにしてんだろ!みたいな第一位。サロメも「思い通りすぎるー!」と爆笑していましたしちょっとした安心感でぶっちゃけ笑うところですねw

 ただ…本名がちらつかされたという事が…怖いです…本当に怖い…本名公開イベント…今までずっとずっとずっと一方通行だったのに…やっぱ本名あるんだ…と改めて思うとなんだか寂しいと同時に知りたくて仕方ないけどやっぱ怖い…意外と可愛い名前…一体何料百合子なんだ…

 そして旧約から通して悪役からの必死の贖罪の道を突き進み一番変化のあったと思われる一方通行が実は一番、最初から今に至るまでずっと何かの影を追いかけ続けて焦がれ続けて来たという根本の部分には変化が無かったというように描かれたのも大変面白いです。

  サロメが今回地雷を付いて回った3人
・変わらない自分をそのまま肯定するようになっていた浜面
・今まで通りを拒絶して怯えながらも変化に手を出した美琴
・相も変わらずとある偶像を追いかけ続ける一方通行様

 みんな答え合わせは出しましたが、「じゃぁその答えによってこれからどうなるのか?」と言った事がまだ描かれていないため浜面と美琴と一方通行。この三人の今後が大変気になります。というより「ここまでつきあって来たんだから絶対最後まで見届けるからな!!!」という意気込みです!!

 また人様の感想で力を追い求める美琴がまるで絶対能力進化実験を行っている時の一方通行のよう。
と言われているのを見かけたりなんかして…旧約3巻の事や超電磁砲のことなども思い返すとメンタルがやられそうです…

  よりにもよってそんな対比がもしされたりなんかしたら嗚咽まみれになりながらページを捲らなくてはいけなくなってしまう


 

●死してなお輝きを放つ美しき想い出ヒロインたち

 
 ヒロインの内2人がなぜかうほほいジジイとゴールデンレトリバーという異常事態。(ヒロインじゃねーよ)

 というより禁書は既にフレンダという正統派の美少女を思い出にしちゃってるので、これ以上そんな女の子重い!重い!ほんとうに死んだ後もなお影響を与え続ける思い出の存在っていうのは重いです…死人は死んだらもう死んだその時間からは動きませんからね。面白い存在ですがそんなぽんぽこ抱え込んじゃったら作品自体が動かなくなってしまう。

 だからといって誰がうほほいジジイとゴールデンレトリバーにしろといった

 脳幹先生が死んだ後も圧倒的な存在感を放っているのは理解出来るのですが、加群先生と僧正は一体なんなんでしょうね?なんだかちょっと不気味な存在感です。
 僧正に関しては学園都市を破壊して回り爪痕を残したというのが大きな功績だったのですが、破壊の爪痕だけにとどまらずまさか秋川未絵が再登場を果たし、ちゃっかり13巻のフラグを回収してくるとは思いませんでした。いつどこでどんなキャラが再登場を果たすのかまったくわからない作品ですのでもしかしたら今後再登場が有り得るのかな?

 加群先生は更に顕著ですね。特に上条さんに対して大きな関わりがあった訳でもなく、生きている時の登場は新約5巻のみなのですが、異常に話題に上る!
 なにか疑問点やとっかかりがあればすぐに木原加群が生きていれば…ベルシのヤツは…と言った風に何気ない会話の中で唐突に出てきますね。再登場するのかなぁ

 そして盲目になった木原は人を狂わせすぎというか、脳幹先生も加群先生も自分の望んだモノのみをひたすらに求めているのにその道中で人を魅了しているというのが面白いです。
 脳幹先生は彼はアレイスターや唯一ちゃんから好かれていますが彼本人としては彼らのことを思いやっていたという訳や優しさをかけていたというよりもまずだたロマンを愛していたから、彼らの中のロマンを肯定して愛でていたのだからこそだと思っていますので、それでも結果として人を引きつけたというのが大変魅力的です。そもそもアレイスターの事を本当に思いやったとしたらきっと「もう無理しなくていいよ」や「がんばって素敵な世界をつくって!」くらいになる筈で、「人間性を捨てるな」なんて要求や「ようやく調子を取り戻しやがって」などという言葉は出ないと思うので言葉の端々から傲慢さと盲目さが伺えるところが大好きです。そしておそらくアレイスターは前者の言葉なんかよりも後者の言葉の方がずっと心に来るような男なんだろうという事もまた大好きです。

 同じように加群先生も復讐の目的のことしか考える事が出来なくなってしまった復讐鬼。けれども鞠亞やマリアンをわずかに覗いた、又はかつてあった筈の「人間らしい」ところで魅了しています。

 うーん人を魅了する究極の科学者と復讐者。
 ちょうど木原唯一も加群先生の様に科学者であり復讐者であり、科学と魔術両方に手を出した存在となりましたし、その辺りでうまく絡んで来たりするのかななんて考えるとちょっとワクワクしてきます。
 上条さんの幻想殺しも科学と魔術の両方を合わせているということが今回で分かりましたし楽しみです。

 
 そしてフィアンマと土御門は今なにしているんだ…!うっかりこの2人も思い出と化しかねないので早く再登場頼みます!!

 

●上条当麻といつもの日常

 今回はあまり上条さんがメインという話ではありませんでしたが、それでも幻想殺しに対する疑問やじわじわと崩壊していく人間関係などで不穏の影は着実に忍びよっていました。

 それでもそんな不穏な中で目を引くのはやはり最後の青髪ピアスとの何気ないやり取り。

 不穏な空気を出してギスギスして食い違ってそれでも最後にいつもの日常に戻って来れたその理由が
  「それにほら、カミやんがボクらのためにならん事であんなに張り切るわけないってもっとはやくに気づくべきやったんよね。」

 まさに今までの「積み重ね」今までの信頼関係によっていつもの日々が当たり前の様に帰ってくるという終わり方は本当に大好きです。

 今までの事を踏まえて、このくらいの修復は「当たり前だ」と言って「小さな小さな、どうでも良い結末を」と言い退けてしまうことも大好きですし、それでも「決して蔑ろには出来ない」といって締めるのももうひたすら大好きです。

 今までずっと胃をキリキリさせながら15巻を読んできたので日常というものがどれほど尊いかなんて否が応でも感じちゃいますが最後に「当たり前でどうでもいい」という前提をつけながら「蔑ろには出来ない」といって安心感と愛しさを噛み締めさせて終わらせてくれるというのはこの巻の締めくくりとして最高すぎます。

 そして純粋に幻想殺しの中のものも気になりますね。
 どうやら普遍的なものではなく観測不能の変動を行うモノらしくいよいよ予想が出来ないブラックボックスになってきました。
 
 オティヌスに握りつぶされた時はちょうど上条さんのメンタルが沈んで不安定だった時ですので、周りの環境や上条さんの心理状態によって変化するのかなとも思うのですがアレイスターは把握してガッツリプランの主軸にしていますし難しいです。

 オティヌスによれば魔術だけの産物ではなく魔術と科学の両方が組み合わさっているようですので魔術サイドによる「魔術師たちの願望の集合」として周囲の環境の影響を受け、科学サイドによる「自分だけの現実」としての上条当麻個人の心理状態の影響を受けたりするのかな?なんて考えたりしています。

 正直オティヌスに握りつぶされたり超電磁砲でドラゴンを出して来た時は「おいおいおい」と思ったのですがそれもひっくるめて右手の中身は変動すると新たな事実で更に得体の知れないものにしてくるとは思いませんでした。

 美琴との今後の関係や右手の中身、誰一人欠ける事なくみんなでいつもの日常に帰るんだ。という願い。

 それらがどう絡まってどんな話になっていくのか楽しみで楽しみで楽しみでもう仕方がないです。







以上でキャラごとの感想とさせていただきます。

 私生活忙しいからあらすじ省いて短くまとめるぞ!と思っていたくせに書き始めると書きたい事がいくらでも溢れ出て来ちゃって止まりませんでした。結果的に文字量が凄まじくなってしまいましたが最後まで読んで下さった方は本当にありがとうございます。

 そもそもこの15巻の話は15巻だけの話ではないと言うか、特に旧約からのキャラたちの話は今まですべてをひっくるめた上での話であった為どうしても話し始めると長くなるしついつい想いを馳せて感傷に浸ってしまいます。

 まだ全然最終巻でもクライマックスでもないのですがそれでもこの段階でこんなにも作品に改めて向き合わさせてくれて今までのことを振り返らせてくれるというのは感謝の言葉しかありません。
 そしてあとがきでかまちーが「積み重ねはプラスに働かせて面白いものをつくりたい」と言ってくれたのはそれだけで嬉しいです。

 もうこの15巻だけで「今まで追いかけて来て本当に良かった」と思っているのですがまだまだこれからも昇華されるイベントがあるのかと思うだけでドキドキします。
 キャラたちが何を肯定し何を否定し何を追い求めたとしてももう何の文句も出ないのですが最高の大円団が待っていたら良いななんて思います。
 
 大円団した後にほんの少しだけ切なく終わったりするのも禁書らしいなぁとか、当たり前の日常に帰るのかな。インデックスはどうなるのかな。とか、一体何がこの作品の大円団なんだろうなんて事も考えちゃうのですがまだまだ全然最終章とか言われた訳でもないので気が早いですね。

 とにかく、今までの「積み重ね」をフルに生かして来たこの巻の事を「面白い」と思って「禁書の事が好きだ」と改めて実感出来た事がとても嬉しいです。

 
 長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さって本当にありがとうございました。
 次の巻もとても楽しみです!


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Comment1 Comment

無題

ブラウザ検索で流れ着き感想読ましてもらいました。
自分が気付かないまた、注目してなかった点が沢山あり面白かったです。
3人(美琴、一通、浜面)の心情の対比が分かりやすくてgood!
参考になりましたb
Re:無題
  • ひらいつき
  • (2016/09/20 22:11)
返信遅くなってしまいすみません!
読んで頂いてありがとうございました。思うままに書かせてもらってるのですがそう言ってもらえて凄く嬉しいです。ありがとうございます!

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